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Epic Rap Battles of History徹底解説

海外発のYouTubeシリーズ、Epic Rap Battles of Historyを日本語で解説します。

【EPICラップバトル解説】キング・オブ・ミュージック対決 マイケル・ジャクソン vs エルビス・プレスリー (前半)

Season 2 ep4 Micheal Jackson vs Elvis Presley


キング・オブ・ミュージック対決!2012年4月2日公開

1958年生まれ。アメリカ合衆国の歌手。「世界で最も成功したアーティスト」「キング・オブ・ポップ」と言われている。

1935年生まれ。アメリカ合衆国の歌手。「キング・オブ・ロックンロール」と言われている。

 

 

リリック解説

 

[Micheal Jackson 1st verse]

ジャクソン5時代のマイケルがラップを始めます。

 

Oooh! Elvis Presley as I live and breath.

You stole rock and roll, gave us rockabilly cheese!

(ウー!エルビス・プレスリー、こりゃ驚いたよ

ロックンロールを盗んでダサいロカビリーを生み出すとはね)

「as I live and breathe」とは、驚いたときに使う表現で、ネイティブでも知ってる人と知らない人に分かれるようです。ちょっと古い響きのある表現のようです。しかし「Elvis Presley as I live and breath」のゴロの良さは素晴らしいですね。

プレスリーはキング・オブ・ロックンロールとして有名ですが、もともとロックンロールはブルースが元となったジャンルで、ブルースはアフリカ系アメリカ人が演奏していたものでした。それをプレスリーがやり出したので、マイケルは「盗んだ」と言っているのです。さらにプレスリーは、ロックンロールとカントリーを融合させたロカビリーを歌っていました。マイケルはそれを「ダサい」とDISっています。

 

You dance like an epileptic, nothing but left feet.I've seen it!

(君の発作みたいなダンス見ちゃったよ! まるで両足が左足)

「nothing but left feet」(=両足が左足)とは、ダンスなどがぎこちないことをからかって言う表現です。プレスリーの独特のダンスを「発作みたいでぎこちない」と言っています。

 

Every record you set, man, I Beat It!

(君の打ち立てた記録は全部破ったよ!)

マイケルは「人類史上最も成功したエンターテイナー」をはじめとする数多くのギネス記録を所持しています。プレスリーも偉大ですが、例えば、プレスリーの音楽はおよそ6億枚売れているのに対し、マイケルは10億枚(!)売れています。 また、マイケルの名曲「Beat It」ともかかっています。

 

Here's a tip: don't swallow a bucket of drugs,

So you won't die on the toilet dropping hunks of Burning Love!

(一つアドバイス、薬をバケツいっぱいに飲まないこと

そうすればトイレでバーニングラブの塊を排泄しながら死ぬこともないさ)

プレスリーは睡眠薬の濫用で死んだといわれています。しかも場所はバスルームだったそうです。したがって、マイケルは「排泄しながら死んだ」と言っています。また、プレスリーの曲「Burning Love」ともかかっており、「Burning Love」の歌詞には、「俺は燃える愛の塊」という意味の歌詞が出てきます。「排泄物」のことを「バーニングラブの塊」と言う、ある種のナンセンスジョークだと思います。

 

I'm Bad, I'm a Smooth Criminal, better face up.

(僕はワルで華麗な犯罪者さ、顔上げな)

マイケルの曲「Bad」「Smooth Criminal」とかかっています。

 

Call me Ed Sullivan, shoot you from the waist up!

(僕はまるでエド・サリバン 君の上半身だけショットする)

「shoot」のダブルミーニングがうまいラインです。プレスリーは、その過激なダンスのせいで、エド・サリバンが司会を務める番組「エド・サリバン・ショー」では、意図的に上半身だけが放映されたことがあります。「shoot」には、「撮影する」という意味と、「銃で撃つ」という意味があります。エド・サリバン・ショーでは、上半身だけ撮影された、このラップでは、上半身を撃つぞ、と言っているのです。マイケルのジェスチャーも銃を乱射しているような動きですよね。

 

Watch me moonwalk and I step on your blue suede!

(見てよ僕のムーンウォーク 君の青い靴を踏んづけるよ)

マイケルはなんといってもムーンウォークで有名です。また、プレスリーがカバーした曲「Blue Suede Shoes」とかかっています。「Blue Suede Shoes」には「俺の青いスエード靴を踏むんじゃないぞ」という意味の歌詞が登場します。その歌詞とは裏腹に、ムーンウォークで踏んでやる、と言っています。

 

Even in death, I go platinum on Blu-Ray!

(死んだ後も僕のBlu-rayはプラチナディスクになったのさ)

マイケルのファイナルコンサートを記録したドキュメンタリー「THIS IS IT」は、マイケルの死後すぐにリリースされましたが、大いに売れ、多くの国でプラチナディスクに認定されました。

子どもの頃のマイケルが、自分が死んだ後の話をしているのが面白いですね。

 

Spitting out hits since I was six years old.

(6歳のときからヒット飛ばす)

マイケルは6歳のころからジャクソン5として音楽活動をはじめ、ヒットを飛ばしていました。

ちなみに、子ども時代のマイケルを演じているベントレー君も6歳のころからラッパーとしての活動を始めていたそうです。

 

I'm the King of Pop! You're the King of Jelly Rolls!

(僕はキング・オブ・ポップ!君はキング・オブ・ジェリーロール!)

マイケルは「キング・オブ・ポップ」、プレスリーは「キング・オブ・ロックンロール」として知られています。プレスリーは晩年ドーナツの食べ過ぎで太ったので、マイケルは「キング・オブ・ジェリーロール(お菓子の一種)」と言っているのです。

 

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[Elvis Presley 1st verse]

若いころのプレスリーのターンです。

 

Well, I died on the shitter, but I don't give a crap.

(ああ俺は便所で死んだが気にしねえ)

英語で「I don't give a crap」を直訳すると、「俺はたわごとを言わない」つまり、「気にしねえよ」「どうでもいいよ」という意味です。けっこう下品な言い回しです。crapには「排泄物」という意味もあり、プレスリーがトイレで死んだこととかかっています。「俺は便所で死んだけど、それに関してクソみたいなことは言わねえよ」ということです。

 

You ain't got half the badass battle raps that I have!

(お前のラップはイケてねえ 俺の半分以下だ)

これはとくに説明不要ですね。お前にはラップスキルがない、と言っています。

 

I got one for your monkey, two for your clothes,

Three for your family, and four for your nose!

(お前に言いたいことがある 一にサル、ニに服、三に家族、四に鼻!)

プレスリーのカバー曲「Blue Suede Shoes」に登場する、「Well it’s one for the money, two for the show, three to get ready, now go cat go.」(一に金のため、ニにショウのため、三で準備をして、さあ行くぜ)という歌詞とかかっています。自分の生きざまを歌った歌詞がマイケルへのディスりに変わっているのが面白いですね。

サル…マイケルはバブルスというチンパンジーを飼っており、至るところに連れて行くことで有名でした。

服…マイケルはキンキラのスーツや手袋で有名です。

家族…ジャクソン5時代の父親の音楽指導は非常に厳しかったのです。

鼻…マイケルは度重なる鼻の整形で有名です。

 

You better surrender talkin' bout them ABC's,

'Cause all you wanna do is teach kids the birds and the bees!

(ABCについて歌うのなんてやめろよ

お前がやりたいのは子供たちの性教育だろ?)

「ABC」は、マイケルがメインボーカルを務める、ジャクソン5の名曲です。「愛の法則はABCのように簡単だよ」という曲なのですが、プレスリーはそんなのやめろと言っています。

マイケルは後に、小さな子供たちに「イタズラ」としたという噂が立ちました。プレスリーは、「本当にやりたかったのはそっちだろ?」と言っているのです。

 

This is the big time, Jacko, no dress rehearsal.

(ジャッコ、これは晴れ舞台だ。リハーサルはないぜ)

「big time」とは「重要なとき」、つまり「晴れ舞台」のことです。このラップバトルはリハーサルなんかじゃなくて本番の舞台なんだ、とプレスリーは言っています。

また、マイケルの数多くのスキャンダルが報道されるとき、「Wacko Jacko」(変人ジャッコ)という書き方をされました。それを受けて「ジャッコ」と呼びかけています。

 

I'll light you up like your hair in a Pepsi commercial!

(ペプシのコマーシャルのときのお前の髪の毛みたいに燃やしてやろう)

マイケルは、ペプシコーラのコマーシャルをステージで撮影しているときに、頭に火が移るという悲劇的な事故を体験しました。

 

I can tell you're angry, but I can't comprehend it.

I stole from black culture. Why are you offended?

(お前は怒ってるようだが、理解できないな

俺は黒人文化から盗んだのになぜお前が傷つくんだ?)

先ほどのマイケルのヴァースでは、プレスリーが黒人文化にもとづくロックンロールを盗んだことをディスっていました。しかし、マイケルは肌を白く整形していました。白斑が理由といわれています。したがって、プレスリーはどうしてお前が傷つくのかわからないよ、と揶揄しているのです。

 

Your Daddy beat gold records out of you like alchemy.

(お前のパパはお前からゴールドレコードを創りだした。まるで錬金術だ)

マイケルの父親は、厳しい音楽指導によりジャクソン5を成功に導きました。また、レコードは一定枚数売れると、「ゴールドレコード」に認定されます。プレスリーは、ありふれた金属から金を生み出す「錬金術」に例えているのです。

 

Don't make me spank you and dangle your ass over a balcony!

(お前をはたいてバルコニーからぶら下げるような真似はしたくないぜ!)

マイケルは、赤ん坊の息子をホテルのバルコニーで抱きかかえてファンに見せ、危うく落としかけるという行為をし、非難を浴びました。

プレスリーは、「俺を怒らせるとお前に同じようなことをしてしまうから怒らせないでくれ」と言っています。

 

 

前半はここまで

後半はこちら

 

この記事はEpic Rap Battles of History WikiおよびGeniusを大いに参考にしています。

引用部分はEpic Rap Battles of History Wikiから引用しています。

 

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